お釈迦様が説いた般若波羅蜜多の精神を示したお経 |
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観音菩薩が般若波羅蜜多を実践した時、物体も、精神も、その全てが空であることに気がつき、 |
一切の苦厄を克服した。 |
舎利子よ、全ての物体の存在は空であり、空が物体の存在である。物体が空、空が物体なのだ。 |
知ったり、感じたり、考えたりするわれわれの心も同じ空である。 |
舎利子よ、全ての存在が空である。だから、生まれることも滅びることも、きれいも汚いも、増えたり |
減ったりすることもない。 |
実体が無いのだから、物体も精神も無く感覚も無い。見える世界も無ければ、意識する世界も無い。 |
老いたり死んだりする苦しみも無く、その苦しみがなくなることも無い。智も無ければ得も無い。 |
もともと得るということが無いのだから。 |
菩薩たちは般若波羅蜜多を実践しているので全てにこだわりが無い。何も無いから恐怖も無い。 |
全ての間違った考えや、夢のような妄想から離れて、心は究極の静寂である。 |
過去、現在、未来の仏様も般若波羅蜜多を実践し、完全な悟りを得た。 |
この般若波羅蜜多こそが、優れた真言である。あらゆる苦しみを消滅させる。 |
ここに般若波羅蜜多の真言を説く。 |
往ける者よ、往けるものよ、彼岸に往ける者よ、彼岸にともに往ける者よ。 |
悟りよ、幸あれ。 |